TEL 045‐509‐1132




トップ
●診療科目
●病院紹介
  当院の枠組み
  受診の流れ(予約)
  受診の流れ(初診)
  受診の流れ(再診)
  受診の費用
●診療時間
●アクセス
●院長紹介
●Q and A
●プライバシーポリシー
●合同会社T.D.M.労働衛生研究所














Q and A

[強迫性障害]

当院へのご質問をまとめてみました。
(お名前はニックネームとなっています)
回答は個別症例への対応を念頭に置いているため、必ずしも一般化できない点にはご注意ください。

[7] 2011-01-27 

すーさんからの相談
[強迫性障害]  


Q

家族が強迫性障害(不潔恐怖症)のではないかと思うのでうすが、本人に治療の意思は今のところなく、少しずつ悪化しているようで、一緒に暮らす者として非常に困っております。

本人でなくても、相談に乗っていただくことは可能でしょうか?なんとか改善させたいと考えております。


A

ご質問拝見いたしました。

ご家族が強迫性障害らしき症状が出現しお困りとのこと、お察しいたします。

強迫性障害は強迫観念とそれに伴う強迫行為を特徴とした疾患で、昔は強迫神経症と呼ばれていました。強迫観念は、「こだわり」や「とらわれ」の事で、この疾患になると自分でも止めにしたいのに考えが浮かんできてしまい、日常生活に支障をきたします。

強迫行為は、強迫観念に基づいた繰り返し行動で、これもまた本人は止めたいけどせずにはいられないジンクスや儀式の形で表われ、日常生活を障害します。

御質問にあるように、不潔恐怖という強迫観念にとらわれると、入浴や手洗いを繰り返したり、本人の中では不潔から身を守るための一連の儀式(たとえば手を洗う順番だったり、呪文めいたことだったり)を繰り返し行わなければならないため、他のもっと重要な事がすっぽりと抜け落ちてしまったりします。(手は擦り切れるほど洗うが、着替えや髭剃りはせず、逆に不衛生になったりします)

また症状が重いと、その一連の行為が順調に進行しなかったり、誰かに中断されたりすると、強い怒りや憤りを周囲にぶつけ回ったりもします。ただ、病状が悪化すると統合失調症等より重い病気に進行する等という事は、一般的には起こりません。

強迫観念・行為に本人が疲れ果てて疲弊し、うつ病を併発してくる事は少なくありません。(ただし、若い方(10代やそれ以下)の強迫症状が、実は統合失調症の前駆症状であったりすることはあるので、注意は必要です)

脳内のセロトニンが関連していると考えられており、治療としては、抗うつ薬や抗不安薬、時には少量の抗精神病薬等も使用されます。いずれにしろ、受診をしないと処方できない薬ですので、何とか本人を受診させる必要があります。

以上を踏まえて、ご質問にお答えしますと、原則ではありますが、ご家族の受診のみで御相談を受ける事は可能です。

ただし自費診療となります。日本の健康保険制度上、本人の受診ないままに保険診療をすることは法律で禁じられているからです。

御相談を受ける診察費はもちろん、もし薬などが出ればそれも全額自費となってしまいます。

そこでお勧めするのは、地域の行政機関窓口の利用です。

地域によって差はありますが、多くの場合保健所(横浜の場合福祉保健センター)で月何回か精神科相談の日を設けている場合が多いです。

地域の医療機関の精神科医が、行政から委託を受けて、保健所でクリニック形式の相談受付を行うものです。もちろん御家族のみの相談も受け付けているはずです。

当日ふらりと訪問して相談することはできませんので、前もって予約を取る必要はありますが、自己費用負担は全くありません。

薬を処方することはできませんが、保健所に相談できる担当者ができると、今後もし本人が医療機関を受診する気になった時、スムースに地域の病院を紹介してもらえるのではないかとも思います。

まずは保健所に相談(障害者支援担当、最初は電話で大丈夫です)し、精神科相談を予約・利用してみてはいかがでしょう?

御本人および御家族のお悩みが、早期に解決することをお祈りいたしております。

             
                  by Google MAP




院外での予防・啓発活動
・産業医活動等を行っているため、クリニック診療時間が不規則になっております。
ご迷惑おかけしますが、
ご了承のほどよろしくお願い
致します。